2026年、テーマ・プラグインの需要はこう変わった——求められるもの、不要になりつつあるもの

生成AIの普及は、テーマやプラグインの「作り方」だけでなく「何が求められるか」まで変えつつあります。2026年のいま、WordPressのテーマ・プラグインに対する需要はどう変わったのか。MoteRakuを開発・運営するなかで見えてきた変化を、求められるもの/不要と感じる人が増えたものに分けて整理します。

目次

求められるようになったもの

1. AIの出力を受け止める「器」

ChatGPT・Gemini・ClaudeがHTML/CSSを書けるようになった結果、「AIが作ったものを、そのまま効かせられる場所」への需要が生まれました。コードを貼るだけで動く受け皿、既存サイトへの後乗せ、テーマと干渉しない隔離。従来は存在しなかったカテゴリーの道具です。

2. 軽くて役割が明確な単機能プラグイン

「あれもこれもできる」より「これだけを確実にやる」。機能の隙間はAIとの対話で埋められるようになったため、多機能であることの価値が下がり、軽さと見通しの良さの価値が上がっています。

3. 既存資産と共存できること

サイトを丸ごと作り直すのではなく、いま動いているサイトに足せること。記事やブロックエディタの体験はそのままに、必要な部分だけ新しくできること。「全とっかえ」を求める道具は選ばれにくくなりました。

4. データの所有権と持ち運びやすさ

AIサービスが乱立するなかで、「このツールをやめたらサイトも消えるのか?」への感度が上がっています。標準的なWordPressの投稿・固定ページとしてデータが残る設計は、それ自体が選ばれる理由になっています。

不要と感じる人が増えたもの

1. 巨大な多機能テーマ

数百の設定項目、内蔵スライダー、独自ページビルダー。かつては「全部入り」が安心材料でしたが、デザインはAIに頼めばいい今、使わない機能の重さと学習コストが敬遠されるようになりました。

2. デザインテンプレート集

「プロのデザイン100種類」といったテンプレート集の魅力は、AIが要望どおりのデザインをその場で作れるようになったことで大きく下がりました。既製服より、オーダーメイドが同じ手間で手に入る時代です。

3. ビルダー専用の資産になるページ

特定のページビルダーでしか編集・表示できないページは、「乗り換えられない資産」として警戒されるようになりました。ロックインの重さに気づく人が増えたのは、AIによって「作り直し」が容易になり、比較対象ができたからでもあります。

4. 設定画面の海

細かなカスタマイズをGUIの設定項目で提供するアプローチは、「AIに言えば済む」ことと競合します。設定項目を増やすより、コードで自由にできる余地を残すほうが好まれる場面が増えました。

まとめ: 「機能の量」から「役割の明確さ」へ

まとめると、需要の重心は「機能をたくさん持っていること」から「AI時代の役割分担のなかで、自分の持ち場を確実に果たすこと」へ移っています。デザインと発想はAIと人間が、記事体験はテーマが、仕組みの土台はプラグインが。MoteRakuも「枠はAI、記事はテーマ」という分担のための、器に徹する道具として作っています(→ 開発ストーリー)。

これからテーマやプラグインを選ぶときは、機能一覧の長さではなく「自分のワークフローのどの持ち場を任せるのか」で見ると、失敗が減るはずです。

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