生成AIが出来てからのプラグインの作り方——「書く」から「話す」へ

前回の記事では、生成AI以前のプラグイン開発が「PHPとフックを学んだ人だけのもの」だったことを振り返りました。2023年ごろからのChatGPT・Gemini・Claudeの普及は、この風景を根本から変えました。この記事では、生成AI後のプラグイン・カスタマイズ開発が実際どう進むのかを紹介します。

目次

「書く」から「話す」へ

いまのプラグイン作りは、対話から始まります。

  • 要件を言葉で伝える — 「投稿一覧の下に、カテゴリーごとの記事数を表示するウィジェットを作りたい」
  • AIがコードを書く — フック名もエスケープ処理も、AIが数十秒で用意する
  • 貼って動かす — functions.phpやプラグインファイルに貼り、動作を見る
  • エラーもAIに渡す — 画面のエラーをそのまま貼れば、原因の説明と修正版が返ってくる

かつて一番時間がかかっていた「フックを調べる」「文法を学ぶ」の工程が、ほぼゼロになりました。初期コストの壁が消えたことで、専門職でない人が自分の道具を自分で作れるようになったのが、最大の変化です。

変わらないもの: 判断の責任

ただし、AIは間違えます。古いフックを使うこともあれば、セキュリティ処理が抜けることもあります。生成AI後の開発で人間に残った役割は、コーディングではなく判断です。

  • そのコードは何をしているのか、説明をAIに求めて理解する
  • 本番の前にテスト環境やバックアップで試す
  • 個人情報や送信まわりは「nonce・サニタイズ・権限チェックは入っている?」とAIに確認する

「AIに書かせて、人間が確かめる」。この分担さえ守れば、生成AI後のプラグイン開発は驚くほど生産的です。

つまずきポイントは「効かせる場所」

もうひとつ、生成AI後ならではの新しいつまずきがあります。コードそのものはAIが書けるのに、それをWordPressのどこに置けば効くのかが分からないという問題です。テーマのCSSと衝突して崩れる、ヘッダーだけテーマのものが残る——。私たちがMoteRakuを作った理由もまさにここにありました(→ 開発ストーリー)。AIの出力を受け止める「器」の整備は、まだ発展途上の領域です。

これから始める人へ

特別な準備は要りません。使い慣れたAIに「WordPressで◯◯がしたい」と話しかけるところから始めてください。ページの見た目づくりなら、コードを貼る場所ごと用意したMoteRakuが近道です。大事なのは、完璧な知識ではなく「試して、確かめて、直す」のサイクルを回すことです。

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